ちびももからのプレゼント風？

先日、ちびももの絵画教室で使っているクレパスが、おそろしくボロボロ（全12色のはずが、6色くらいしかなくて、しかも、それらも、残り少なくなっていた・・・）になっているのに気づいた。そういえば、ちょっと前におねだりされたのに、まだいっぱい残っているはず、と思い込んですっかり聞き流していたなあ。で、その日の夕方一緒に近くのイオンに買いに行った。

学校から直接絵画教室に行き、その帰りに買い物だったので、おなかがすいてぐぅぐぅのちびもも、「おやつも買って～」と言うので、とりあえずクレパスを買ってから食品コーナーへ。ちびももに100円渡して、「これで好きなもの買っておいで。買い物が終わったら、レジのあたりで集合ね」と言って、ももんがはダッシュで食材の買い物。

約10分後、ももんがの買い物が終わってちびももを探してみると、両手に駄菓子系のお菓子を抱えてレジにならんでいる。左手にちびももの大好きな駄菓子の「トンカツ」が３こ。右手に小袋カラムーチョとお金。遠目に見ても予算オーバーなのがわかる。今まで100円渡すと、きっちり10０円以内で買えるものを複数個集めていたはずなのに、足し算ができなくなりましたか？？？？と不思議に思いつつ様子を見ていた。レジで、右手のカラムーチョとお金を渡している。レジの親切そうなおばさまに何か話しかけられている。困ったようにももんがの方を見るちびもも。

「仕方ないなあ・・・」と思いつつレジに行くと、合計188円。いやいやそれは無理でしょう！とちびももに言おうかと思ったけど、後ろにお客さんもいるし、ちびももの名誉のためにとりあえず足りないお金を払って、レジを後にした。

事情を聞こうとすると「はい」とカラムーチョをももんがに渡してくる。？？？？

「これ、ママの」

「あー、ママの分のお菓子も買ってくれようとしてたんだね。ありがとう。ちびもものその気持ちがすごくうれしいなあ。」

ちびももは恥ずかしそうに笑っている。いやいや、それにしても・・・

「ちびもも、あのさ、すごくうれしいかったから今日はいいけど、これからはちゃんと渡したお金で買えるだけにしようね。いつもちゃんと計算して買っていたでしょ？」

「お菓子のとこの値札がいっぱい重なってて、値段を勘違いしてて・・・。100円であんだけ買えると思ったんだもん」

とんかつを1個19円、カラムーチョ1袋38円だと思ったらしい。確かにそれなら100円で買えるよなあ。

「それなら仕方ないね。本当にありがとね」

そういえば、食品コーナーの値札って、値段は大きい数字だけど商品名はカタカナだったり小さい字だったりで、しかも駄菓子コーナーは値段の部分しかわからないくらい値札が重なり合っていた。ちびももの間違いも仕方ないことだと思う。

何にしても、ももんがが辛い物好きだと知っててカラムーチョを選んでくれたちびもも。100円はももんがが渡したものだけど、そこから自分のおやつを減らしてももんがの分まで買ってくれようなんて、そのちびももの気持ちがとってもうれしい日だった。